ひとたび荒野に足を踏み入れるとそこは文明や人間活動と関わりを持たない別世界だ
すべては自然によって創られ 自然によって壊される
僕たちはその過程の間にある一瞬を目にしている
完璧なルールに沿って彫られ 雨風によって整えられた山河が四方八方にバランス良く配置されている
地平線まで見渡す限りの丘陵地を色づいたブルーベリーの灌木と柳の低木が覆い 極彩色のパッチワークを織りなす
その地で暮らす生き物自身もあらゆる面で無駄を削ぎ落とした身体を持ち 隅々に機能美をたたえる
地球の自然に勝るデザイナーはいない
僕はただ完璧に創り上げられた光景に目を向けて写真にするだけだ